円皮針(えんぴしん)という鍼は、家庭で簡単に出来る 「はり治療」 です。
円皮針は、非常に小さな画びょうのような鍼をテープで皮膚に貼る治療法です。エレキバンのような丸いテープの真ん中に非常に小さな細い鍼がついています。
円皮針は主に、肩コリや、腰痛、膝痛など、身体の痛み・コリの治療などに使われます。
では、どうしてそんな小さなハリを貼っておくだけで、効果が得られるのでしょうか。
通常の針治療は、10分から30分ぐらいしか、置鍼しておくことができません。
しかし、円皮鍼(えんぴしん)は、1日~7日間ぐらい、持続して貼っておくことができるのです。
つまり円皮鍼は、ハリの刺激を持続的に行う事を目的としています。
西洋医学的に言えば血流の改善等の効果、東洋医学的に言えば気の流れを整えます。
ただし、かゆくなってしまったり、痛くなってしまった場合は、外した方が良いです。
効果が実感できる場合と、すぐには実感できない場合がありますが
貼っておくハリには、適切なツボに貼ると、驚くほど効果がある場合も少な
くありません。
ここで皆さんは不安に思うことでしょう。
鍼が刺さったままなのに、痛くないのか?
鍼が勝手に体の中に入っていかないのか?
もちろん大丈夫です!
痛くもなければ、体内に入って行くこともありません! なぜ鍼が刺さったままなのに、痛くないのかというと、鍼の長さと太さが非常に短く細いからです。
長さは最短で0.3mm最長でも1.5mmまで種類があります。そして太さは0.11mmぐらいしかありません。
また、鍼の形が非常に小さな画びょうのようになっているため、体内に入って行くこともないのです。
① 円皮針を貼るツボを消毒します。
② ピンセットなどでツボにそっと乗せます。
③ ここからが肝心なところです。
でこピンの要領で、円皮針の上をパシッとたたきます。
こうすることによって、痛くなく円皮針を刺入することができます。
その後、しっかりと親指で円皮針の上を押しましょう。
中途半端に円皮針が貼ってあると、痛みの原因となるので注意!
④ これで完了です。
貼ったまま普段通りに生活をすることが出来ます。お風呂も入ることが出来ます。
1日~7日間ぐらい、持続して貼っておくことができます。
ただし、かゆくなってしまったり、痛くなってしまった場合は、外した方が良いです。
注:このホームページをみて、円皮鍼をしたために、かぶれ、かゆみその他体調不良が
発生したとしても、一切の責任を負いかねますので、ご注意ください。
自分で手におえない症状の場合、すみやかに医療機関を受診されることをお勧めいたし
ます。