どちらかの肩の高さが目に見えて、上がっていたり、
下がっていれば、それは、背中の痛みに病気が隠れているといえます。
この検査は、私も患者さんによくします。肩の水平診断法です。
リラックスして、立ちます。後から肩の高さを診てもらいます。
左の肩が下がっている場合
胃から十二指腸にかけてのカーブがゆるやかになり、そのため
消化酵素の分泌が盛んになります。食欲は亢進し、胃腸に負担が
かかります。肥満や生活習慣病の原因になる。
右の肩が下がっている場合
今度は逆に、胃から十二指腸にかけてのカーブが急になるため、
胃腸の調子が悪くなり、食欲不振、免疫力が落ちて、風邪をひきやすく
なったり、胸部疾患の原因になったりします。
人間はどこかに痛みがあると、無意識に、その痛みを
避けようと、します。
当然ですよね。もしあなたが、右の歯が痛ければ、食べる時
右の歯を使わないように食べるでしょうし、つい右のほほを
手で押さえるようにするでしょう。
これらの動作はすべて痛みを少しでも避けようとする動作です。
同じように右の背中が痛いとき、無意識に右に背中は曲がって
痛みを和らげようとします。
そのため、胃から十二指腸にかけてのカーブがゆるやかになり、そのため
消化酵素の分泌が盛んになります。食欲は亢進し、胃腸に負担が
かかります。肥満や生活習慣病の原因になってしまいます。
また右の背中の痛みには、肝臓や胆のうの異常も隠れています。
私たち、整体師、鍼灸師も患者さんから
肩が痛いだの背中が痛いだのよく聞きますが、
話を聞くより
「ここでしょ。」と言いながら、
肩甲骨の間を軽く押すと、患者はほぼ100パーセント
「痛て~、そ、そこです。」
と言います。
肩甲骨の間は、肩や首のコリがある人は、
かならず反応点(痛みに敏感なツボ)
出てきます。
だから、この辺を痛みが和らぐまで
ゆるめると、
あら、不思議、
肩こりも頚の痛みも、頭痛までスッキリしちゃったじゃないですか。
なんてことになります。こんなことばっかり言ってると、
仕事無くなっちゃうから、ホント言いたくないんだけど。
しかし、左側の背中が痛いとき、
これだけじゃ済まないこともあります。
左側の背中の痛みには、心臓や胃の疾患が隠れているときがあるからです。
心臓の機能に不調があるときは、頚の付け根の左側にコリがあることがあります。
また、左の脇のお肉が厚くなったりもして、大変です。
胃の不調の場合は、左の背中から腰まで筋肉がカチカチになったり、
それはまるで、亀の甲羅のようになったりします。