鍼治療(はりちりょう)は、東洋医学に基づいて
専用のはり(鍼)を使用して
皮膚や筋肉を刺激して、病気を治療する医術です。
むかし中国から日本に伝わってきたハリ(鍼)治療は
日本で独自の発展をしました。
そのため中国や欧米の鍼とは異なった
鍼の道具やテクニックを使います。
Q1.はりと聞くと、痛そうと思ってしまうのですが
はりをうつ場所によって少しチクッとする場合も
あります。
しかし、注射のような痛みは、まったくありません。
Q2.はりって安全ですか?
第一に安全の問題です。血液感染病(HIV、肝炎)の
可能性のまったくない安心して施術を受けられる、
使い捨て(ディスポーザブル)の鍼をお勧めします。
Q3.はりってどんな症状に有効ですか?
肩こり・動悸・食欲不振・疲労・不眠・冷え・
めまい・むくみ・関節痛・便秘・下痢・頭痛・
ストレス・手足のしびれ・生理痛・目のかすみ
・風邪の初期症状・腰痛に効果があります。(注1)。
また最近では、うつ病(注2)にも
効果的というの報告があります。
注1:効果には個人差があります。
注2:WHO(世界保健機関)は1996年、
鍼の適応疾患49項目を公表しています。
その項目の一つにうつ病があげられており、
その後も、欧米や中国から鍼治療が効果的だった、
とする報告が相次いでいます。
■効果が報告されている疾病
運動器系疾患
肩こり、急性腰痛、慢性腰痛、むち打ち症、五十肩、
肘痛、膝痛など
内科系疾患
下痢症、便秘症、初発時の糖尿病、胆嚢炎、肝臓疾患、
動脈硬化症、胃痛症状、甲状腺の疾患、膀胱炎など
婦人科疾患
生理痛、月経前困難症の諸症状
(胸の張り、いらいら、過食など)、冷え性、
更年期障害など
Q4.子供にも効果がありますか?
はい、あります。
そして子供用のはりは、なでるだけの
刺さないハリもあります。
腹痛・下痢・食が細い・風邪をひきやすい・疳の虫・
夜泣き・鼻水鼻づまり・
アレルギー症状・集中力がない・子どもの肩こり・
腰痛に効果が認められています。
Q5.はり治療に資格はいりますか?
必要です
医師以外は、鍼を職業として行う場合ははり師の
免許が必要になります。
法で定められた学校を卒業し、国家試験に合格し、
厚生労働省から医療者として免許を取得した
ものだけが施術できます。