腫れたひざ!思いもよらない治療法!

膝の水は、抜かないで!

 

ある患者さんの体験談を話したいと思います。その患者さんは膝を痛めてしまい、来院された患者さんです。

 

ぶつかって腫れ上がる膝

「イタタ・・・・・・」

 朝、階段を下りるときの膝の痛み。ずっとこんな痛みにつきまとわれると思うと気が狂いそうでした。私が膝の悩みを持つようになったのは、一年半前、子供とサッカー遊びをしていたときでした。遊びとはいってもだんだんエキサイトしてくるもの。気づくと子供の足が私の膝に直撃していました。その瞬間、意識が遠のくほどの激痛が膝から駆け上がりました。ぼっこりと腫れ上がる膝。慌てて近くの病院に駆け込みました。

 

半月板損傷に・・・

左膝半月板損傷これが診断名でした。いただいた湿布と痛み止を飲んでしばらく安静にしていると幸いにも痛みと腫れがひきもとの状態に戻ることができたのでした。ところがこれで終わったわけではありません。

 

反対のひざが、変形性ひざ関節症に・・・

今度は反対足の右膝が痛くなって腫れてきたのです。右膝変形性膝関節症次の診断名でした。それからというもの右と左の膝が交互に腫れて、定期的に膝の水を抜かないといけない状態でした。

 

ひざの手術、本当にいいのか?

ずっとこんな痛みにつきまとわれると思うと気が狂いそうでした。思い悩んだ末、膝の手術を行うことにしたのです。しかしからだにメスを入れるというのはやはり抵抗があり、本当に手術をした方がいいのか半信半疑でした。

 

(55才 女性 K市在住)

 

その後、知人から勧められたこの患者さんは縁あって当院にいらっしゃいました。まず、姿勢をざっと診て、次に股関節、膝関節の動きの滑らかさ、動く範囲、筋力を確認していきます。そして腰から足の先まで、押すと痛みのでるツボを探っていきました。患者さんは最初、「先生、私の悪いのは膝ですよ。」と膝以外を私が診るのを不思議に思っていたようです。しかし私はこの患者さんが腰のそりが強く、股関節の動く範囲が狭いことを確認していたので、「わかっています。しかしあなたの膝を治すにはまず腰を良くして、膝に負担をかからないようにしないと再発する。」また「膝はねじりには弱い関節、腰や股関節の動きが不十分だと膝に無理な力がかかって、いためてしまう」ことを説明しました。そして、膝の関節にある軟骨が弱くなってしまうので膝にたまった水を抜きすぎるのは良くないことをのべました。私はたんねんに腰から脚にかけての筋肉の緊張しているところ、押して痛みに敏感なツボを中心に施術していきました。治療の後は、何年かぶりにスッキリした感じがして、おどろきましたとうれしいお言葉をいただきました。現在は手術はキャンセルしたものの、まだまだ、歩きすぎると痛くなるので、定期的に治療には通ってくれています。最近はウォーキングやジム通いを再開し足腰の筋力強化を始めたといわれてました。