板橋cityマラソン!完走記

「俺の走りには何かが足りない」
走り終わった後、「彫刻の森」の木のように立ちすくみながら俺は考えていた。
見渡すとI藤さんが倒れている。
よかった、苦痛に耐えているのは自分だけではないと思うと、ちょっとホッとした。
そう思いながらも左下腿三頭筋が攣って動けない。からだが動けなくても頭の中は時計の針を巻き戻すように回っていた。「俺の走りに何が足りなかったのだろうか?」と・・・

確かに29キロ地点までは元気でした。応援に来てくださった皆様とハイタッチしたくらいでした。予定では、15キロまでは、キロ5:05、30キロまでは4:55ここまでは、多少向かい風で遅れたもののだいたいあっていたのではと思います。その後、さらにペースアップの予定でした。

そんな回想を吹っ飛ばすような苦痛が次々襲ってきます。次は右下腿三頭筋が攣ってきました。その次はなんと背中、左広背筋が攣ってきたではありませんか。動けなくてすみません。その場にいた皆様すみませんでした。

「あれ、あれあれあれ~」と思ったのは30キロ過ぎてからでした。疲れてきたところに、向かい風が容赦なく襲ってきます。少しゆっくり行って35キロから盛り返そうと思ってました。

そう思い返しながらも、いろいろなところが攣っています。炎熱サプリをいただいたり、体が冷えるからと上着を着せてくれたり、足が攣って履けないシューズを履かしてくれたM西夫妻ありがとうございました。すいません。今度は大腿四頭筋が攣ってきました。まだ動けません。先ほど動けなくなった自分を「彫刻の森の木のように」と「美しく」表現しましたが、「生まれたての小鹿」というには可愛すぎます。実は「墓場から出てきたばかりのゾンビ」といった方がしっくりする感じの醜態でした。

35キロ過ぎたら、盛り返そうなんて甘い考えでした。給水した後、こんなこと初めてです。背筋が攣って、思わず立ち止まり背中を丸くして伸ばしました。ゴールまでまだ6キロもあります。

走り終わった後、シャーベットだけは死守していました。なんだかむかむかして、胃も変です。今、内転筋が攣っています。今度は見かねたI田さんが肩を貸してくれました。優しさ、心に沁みました。

その後は果てしなく遠い道のりでした。残り3キロでM山さんが「ラストスパート!」と応援をいただいたのですが全く足が残っていませんでした。歩いたり、立ち止まったり、ちょっと走ったり・・・

ということで撃沈しました。しかし、その後は新宿で楽しく皆さんと飲むことができました。その場を作ってくれたH田さんありがとうございました。会長さん、副会長さん、飲み会に来てくれた方々ありがとうございました。

そうそう、「俺の走りに何が足りなかったのだろうか?」でしたね。
強い向かい風で汗をかいていたのがあまり自覚できていなかった。そう「低アルコール血症」じゃなかった、「低ナトリウム血症」プラス「脱水症状」プラス「熱中症」だったと思います。

そう「塩分」が足りなかった。もちろん練習もね!

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