1.血行の促進
お灸をすることで、血管がひろがります。そのため、血液の流れが良くなります。
経験的にからだの末端の血行がよくなります。血管には、心臓からからだの各部分に
血液を送り出す、大きな血管と、からだの末端にある、ものすごく細い血管があります。
この細い血管を「毛細血管」といいます。
この毛細血管は、一本一本に流れる血液の量は少ないのですが、膨大な数があるため
全身の血管の99パーセントを占めています。
お灸は、この毛細血管をひろげる働きがあると考えられます。
では毛細血管をひろげるとからだにどのような変化があるのでしょうか?
一つは、冷え性の改善です。末端冷え性やしもやけなどに効果があります。
二つは、血圧を安定させ、心臓にかかる負担を減らします。
これは、毛細血管が広がることで、血液が流れやすくなり、その結果、心臓にかかる負担が
減ります。
ただし、お灸直後は、一時的に血圧が上がることがあるため、重篤な循環障害がある方は
注意が必要です。
2.免疫力の増加
お灸をすることで、白血球、マクロファージ、アルブミン、血小板、などが増加するという
研究結果があります。
そのため、風邪をひきやすい方や体質が弱い方が、継続的にお灸をすることで、
改善することが考えられます。
3.消化器の働きをよくする
昔から、「胃の六つ灸」や「中かん」などにお灸をして、
胃腸の症状に改善してきました。
食欲不振、胸焼け、胃のもたれ、呑酸、下痢、便